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会場に入るなり、初期作品の『猫と少年』がお出迎え。
当時物議をかもした『陽光の裸婦』もさりげなく並んでいます。
今、この絵にクレームをつけるものは、当然ながら誰もなく。
みんなさっさと進んでいきます。
少しだけスキャンダラスな絵の並びに日常を忘れ、
すっかり気持ちがわしづかみに。
ただでさえ久しぶりに美術館に行けて、浮かれ気味。
これは最初から期待が高まります。
私が生まれて初めて好きになったのはルノワール。
幼稚園の頃、祖母のルノワール画集を
飽きることなく見て楽しんでいました。
今回は私の幼い頃から大好きな
『ピアノを弾く少女たち』が目当て。
思っていたよりも大きく、明るく柔らかな色調。
期待以上の美しさで、しばしうっとり。
すぐそばにはもう少し年齢が上の姉妹のピアノを弾く絵もあり、
(『ピアノを弾くイヴォンヌとクリスティーヌ・ルロル』)
見比べるのも楽しいしかけ。
『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会』の大きい絵の前は
初来日とあって、常に混んでいましたが、
それでもいいポジションでじっくり見ることができました。
木漏れ日の濃淡、開放的なひとコマの輝き…。
数年前の『オルセー美術館展』で見た『都会のダンス』(右)も。
『田舎のダンス』(左)と対で並べられ、
こちらも多くの人が鑑賞していました。
会期は8月22日まで。
夏休みで混雑が予想されますが、見応えありでしたよ。
おみやげにピアノを弾く少女のクリアファイルとおいしいクッキー♪ |